025 / ト・ラ・ウ・マ
  Tallinn, ESTONIA

 北欧に比べて物価の低いバルト三国。
 エストニアは、バルト三国の中では、
 最も高いらしいが、北欧の比ではない。

 と言うことで、旧市街にあるエストニア料理のレストランで
 豪勢なランチ(?)を取ることにした。
 ちょうどトイレにも入りたかったし・・・

 席に着いて、料理を注文するとすぐに店員にトイレの場所を
 聞いた。トイレは階段を5段ほど下りた場所にあった。
 鍵が堅かったのだが、無理やり力ずくで回してかけた。

 用を足して、さて外に出ようと鍵を回すが、回らない。
 左に回しても、右に回してもビクともしない。
 落ち着いてもう1回、でもダメ。

 焦るワタシ。でも、焦れば焦るほど息苦しくなる。
 "どうしよう、もしこのまま鍵が開かなかったら鍵を壊して
 もらって外に出ないといけないの?"

 そんなことになったら、弁償代はいくらかかるんだろう・・・
 あれこれ考え、更に不安が増す。ああ、どうしよう!

 店員に気づいてもらう為、ドアをバンバン叩いてドアノブを
 ガチャガチャ回す。
 でも、誰も来てくれた気配がない・・・あああああ・・・・

 更に慌て、もっと大きな音を出してドアをバンバン叩く。
 ドアノブをガチャガチャ回す。
 そして「すみません!ドアが壊れました!!」と叫んだ。

 やっとドアの前に人が来てくれた気配がする。
 「はい、落ち着いてー!右回して、そして左回して・・・・etc.」と
 言われたとおりに回すと、簡単に「ガチャッ」と開いた。

 開いたドアの向こうには、ホッとした顔の店員さん2名。
 「ごめんなさい。。。。」

 日本人女性1名、無事トイレから救出。
 お騒がせして申し訳ございませんでした。
 でもそれ以来、ワタシ「鍵」恐怖症。