024 / おじいちゃんだしね
  Tallinn, ESTONIA

 エストニアはタリンの旧市街のとある古本屋さんに入った。
 ポストカードが並んでいたのが外から見えたから。

 気に入った2枚を手に取り、ついでに切っても売られているか
 どうかお店の主人に尋ねた。

 このお店の主人は、痩せ細った今にも倒れそうなおじいさん。
 ポストカードが1枚10EEK、2枚で20EEK。
 日本までのポストカード用切手は、1枚8EEK。
 20EEK(ポストカード2枚) + 8EEK(切手1枚) = 28EEK
 ピッタリの金額のコインがなかったので、100EEK札を出した。

 するとおじいさん・・・
 突然、息が荒くなってフウフウ言い出して、
 いっそう倒れそうになった。
 "あら、何かいけないコトしちゃったかしら?"

 フウフウ言ってしばらく経った後、すごく考えて、
 ようやく、62EKKを渡してくれた。
 "あれあれ、10EKK足りなくないかい?"
 
 
「お釣り、10EKK足りませんけど・・・・」と恐る恐る言う。
 おじいさん、しばし固まる。
 ようやく電卓を取り出し計算し始め、足りないことに気づく。

 最初から電卓使えばいいのにー!と思ったが、
 この引き算にそもそも電卓は必要なのか!?

  まあ、おじいちゃんだしね。